ミヤベブログ
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【関市】平賀の家 腕の見せどころ キッチンカウンター
早いもので、3月7日の上棟から2ヶ月余りが経ちました。関市平賀にて工事の進むK様邸(SE構法を採用した重量木骨の家)では大工さんによる造作工事も大詰めを迎えています。
今回、読者の皆さまにご紹介するのは、キッチンカウンターになります。キッチンメーカー様の壁付けタイプを現場の造作カウンターでL字に囲います。フラットタイプのキッチンであれば、キッチン自体の背中や側面パネルがそのまま見えてくのですが、今回は壁付けタイプですので現場で壁を造作する必要があります。お施主様のご希望の高さを現場で確認していただき、床材と同じナラ材(無垢)を表面に貼り仕上げた高級感のあるカウンターに。
リビング方向から眺めれば、まさに木製の高級オーダーキッチン。壁にクロス、笠木に天板を設けたキッチンカウンターに比べれば一目瞭然。設計士の指定した6mmの見付け(みつけ)もカッコ良く納まっています。
「カッコ良く納まる」の「納まる」。建築で日常頻繁に使う言葉なのですが、各部材の接合部分などの総称です。上写真のキッチンカウンターでいうところの、形状がL字型ですので角が生じます。その角でぶつかる其々のナラ材をどのように美しくぶつけるか。なんということを設計士は常日頃考えていたりします。
材料には厚みがあり、その厚みのままぶつけるのがよいのか、何かしら加工を施した方が良いのか。その手法やノウハウは先人からの教本が山ほどあるわけですが、その時代の流行り廃りによっても取捨選択しながら検討するわけです。
まさに、木造建築の面白さはこうした点にあると行っても過言ではありませんが、昨今ではいかに簡単に、いかに手をかけずに早く、安く、といった観点からのものづくりが増えていることも事実です。
それは、木造住宅において新建材(既製品)、圧縮材にシートを貼った製品等が多く用いられ、無垢材を用い現場加工することが減少していることも一因なのでしょう。イエイエでは、こうした造作関係、窓枠、建具枠、巾木、カウンターなど本物の木を使っています。その理由は、現場加工で美しさを表現できるから。木肌が心地よいから。経年劣化ではなく経年美で味わいを増すから。
兎にも角にも、住まい手にとって「良い事だらけ」だからです。
このことは、築30年、40年といった私の父親が手懸けた住まいを実際に見た実体験からくる確信です。時が経てば偽物は剥がれる。本物は深みを増しより一層輝く。本物の木で造作した住まいは、ヴィンテージ家具のように艶やかで魅力的。「この家、欲しい!」という感じです。
今回はここで留めておきますので、今後も本物の木を使った化粧材など、木造住宅の美しさについてお伝えして参ります。
マニアックな内容すぎたら申し訳ありません。
地震に強いSE構法と高気密高断熱の住宅
重量木骨の家ブランド
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