物語のある家づくり
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先のことまで考えたアドバイスが決め手に
包丁の柄をつくる木工所と母屋がある敷地の中央に建つのがK邸です。
「業者さんの出入りも多いので、リビングを2階にしてプライバシーを保ちたいと思っていました」と奥さま。建物に固まれて１階は日当たりが悪いため、ご主人もその意見には賛成でした。
「3階建にすることも考えたんです。予算も大事だけれど、せっかく建てるなら、注文住宅でこだわりを詰め込みたい思っていましたね」と、家づくりを始めた当初を振り返ります。
いろいろな会社のモデルハウスなどを見て、検討を重ねたお二人。「ちょっと話を聞いてみようかな」と、軽い気持ちで関市のマーゴ1階にあるイエイエルームを訪れました。
その後にわかったことですが、ご主人の周りには『イエイエ 宮部建設』を知っている人がたくさんいたそう。いろいろな人から、「家づくりに真面目」と聞き、依頼しようという気持ちに。
「車庫を潰すなど、敷地を広くするための提案をいろいろな会社からいただきました。でも宮部さんは、将来的に母屋も管理することになるから、大きな家が2つもあると大変だと言ってくれて」と奥さま。先々のことまで考え、アドバイスしてくれる点にも惹かれたと言います。
2階を生活の中心にして、のびのびと暮らす
家を建てる前は築40年の借家に暮らしていたKさん。すべての部屋が縦でつながる、うなぎの寝床のような造りでした。夏は暑く、冬は寒いうえ収納がなく、すべてのものが表に出ている状態。キッチンで家事をしている時、子どもが泣いても何が起こったのかわからず、慌てることもあったそう。
そういった不便をすべて話しつつ、「リビングは2階に」「収納はできる限り多く」「ウォークインクローゼットがほしい」「キッチンは対面式がいい」など、細かな要望を伝えていきました。
家づくりを始めた時、双子の娘さんたちは、トイレトレーニングの真っ最中。最初のプランでは、トイレは1階だけの予定でしたが、子どもたちを抱っこして何度も階段を上り下りするのは体力的にキツイと感じ、2階にもトイレを設けることに。
他にも、小さくていいからと、2階に個室を追加。何度か微調整を加えてできあがったのが、2階に20畳のリビングダイニングと4.5畳の寝室、ウォークインクローゼット、トイレのある間取りです。
「このプランを見た時、体に電気が走りました。宮部さんが親身に話を聞いてくれたおかげで、30坪の小さな家だから…と諦めたりせず、思っていることを何でも伝えられましたね」。
杉の天井やチークの無垢床など素材にもこだわる
生活の中心となる2階を重視するスタイルで、家づくりを進めたKさん。細かな設えの参考にと、依頼後もOB宅見学会へ。SE構法の構造材がそのまま出ている勾配天井（木質天井）を見ておもしろいと感じ、我が家にも取り入れました。
「杉の天井を見ながらくつろいでいると、まるで山小屋にいるようなリラックス感を味わえます」と奥さま。
リビングダイニングの床は、ご主人の希望でチーク材に。ほかはパイン材にしてコストを抑えるなど、メリハリをつけています。オーバーハングで1階よりも2階が広くなるようにしたのは建築士のアイデアです。
「2階全体が突き出しているので、かなり広く感じます。内装も外観もオシャレな仕上がりで大満足です」と、ご主人はうれしそうに話します。
デッドスペースがひとつもない自慢の住まい
10月から新居で暮らしはじめて約5ケ月。真冬でも、日中はエアコンなしで過ごせるほど、暖かく快適だと言います。そうなると逆に夏が心配になりますが、四方に窓があるため、風が通り抜けて涼しく、断熱もしっかりしているので、冷房の効きがいいそう。
「完成後、いろいろな人が遊びにきましたが、延べ床に対しての収納量がすごいね！とよく褒められます」とご主人。デッドスペースがひとつもないと誇らし気に語ってくれました。
奥さまは「どこを見ても、物であふれていた生活から解放され、清々しい気持ちで過ごせます」とのこと。
三代目として家業を継ぐ前は、設計事務所で働いていたご主人。「通常は外部に出さない展開図を見せてほしいと言っても、宮部さんは嫌な顔ひとつせずに対応してくれました。接道条件などで制約が多く、建築のプロが頭を抱える物件だったと思いますが、うまくまとめてくれて感謝しています」と満面の笑顔で話してくれました。
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