
物語のある家づくり
Stories

安心感とデザイン性を両立した家を目指して
子どもの誕生をきっかけに「一戸建ての家を」と動き出したYさん夫妻。宮部建設を知ったのは、天然木や無垢材を使ったオーダー家具を手掛ける工房のホームページからでした。
「家具工房の取引先やインスピレーションを受けているところのリンク先に宮部建設がありました。実家に近い関市の工務店だったので縁を感じ、施工実例を見ていいなと思って」とご主人。
こだわりを持って家づくりをしているところに惹かれ、相談してみることにしました。
何社かにプランニングを依頼し、すでにイメージはまとまっていたというYさん。安心感・安定感を重視する奥さまの希望で、当初は認知度の高いハウスメーカーを中心に家づくりの話を進めていたそうです。
「打ち合わせを重ねても理想に近づいていかないのに結構、値段はかかってしまう…。すっきりしない気持ちがあり、最後のところで取りやめたという経緯がありました。そういったことも含めて、宮部さんにはすべて話しましたね」。


その時々で用途を変えて使える間取り
ご主人が当初から思い描いていたのは、ヨーロッパの牧歌的な三角屋根と、アメリカ西海岸にあるミッドセンチュリースタイルの平屋を組み合わせたような住まい。
奥さまが希望する安心・安全な暮らしを耐震性の高いSE構法で確保したうえで、家そのものはできる限りコンパクトに。それでいて、各部屋のスペースはしっかりとあるような家にしたかったと言います。
「例えば、ダイニングは玄関からリビングへ続くアプローチでもあり、洗面所やバスルームともつながっている…。その時々で用途が切り替わっていけばいいなと思っていました」とご主人。奥さまも、子どもたちがどこで何をしているのかが分かるオープンな間取りを望んでいました。
「宮部さんから最初に提案いただいたプランは少し堅かったので、もうちょっと遊んでくださいと正直に言いました。そうして出てきた2回目のプランが、ほぼ今の間取りと外観デザインでした。見積もりも含めトータル的に、この会社となら一緒に理想の家づくりができると感じました」。

素材の質感など細部までこだわりを詰め込む
工事と並行しながら、最後まで細かな部分を詰めていったYさん。
「形になってみないと分からないことも多いので、仕事帰りや休日に現場を見に行き、こうしたいと思うことがあれば、まだ間に合いますか?と、よく連絡していましたね」。
そう語るご主人は、家具に使う建材をつくる会社で木・石・漆喰調など、柄のパターンを企画・開発するのが仕事。そのため、素材や質感には特にこだわりがありました。
「リビングダイニングの床は、木目が美しく耐久性や耐水性にも優れているチークを。外壁の一部には鋼板を貼りたいと伝えました。一般的な外壁用建材ではないので品質の保証はありませんが、経年変化によって生まれる色や質感も楽しみたいなと思って」。
洗面所の天板やキッチンパネルは、ご主人が製作に関わった思い入れのある建材を使用。具体的なイメージがあるのにズパリなものが見つからない場合は、設計士に探してもらうなどして手を尽くしました。玄関アプローチを飾る沖縄伝統の花型ブロックは、まさにそれです。
ほかにも、奥さまの要望でシステムキッチンに合う木製の目隠しカウンターを大工さんにオーダー。天井まであるシューズクロークの扉は銅の網戸にし、圧迫感がないように工夫しました。




家づくりを楽しく、全力投球するために
細部までイメージを膨らませて完成させたY邸は、4人家族の住まいとしてはコンパクトな3LDK ・延べ床面積35坪の長期優良住宅です。
「いろいろな用途を兼ねた間取りと、ガラスの建具のおかげで、どこを向いても視線が抜けて気持ちがいいです」とご主人は住み心地について語ります。
奥さまは、「友人たちを招いて居間でパーティーをしても、ゆとりを感じられました。通り土間があり、シューズクロークの裏に設けたパントリーへ靴のまま行けるのも便利で気に入っています」とのこと。
家づくりは家族にとって、一生に一度と言えるくらい大きなイベントです。
「遠慮せず、思ったことはとりあえず話してみるのがおすすめです。僕たちの場合、言わず仕舞いで終わってしまうことが一切なかったから、楽しく全力投球できました。ダメなものは、きちんと言ってくれるパートナーを見つけることができれば、達成感を味わえると思います」と、満足気に語ってくれました。


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