【八百津】パッシブ冷暖で年中快適な理想の平屋 耐震等級3 長期優良住宅
Works #16
八百津町 田園風景の広がる自然豊かな場所にN様の注文住宅 34坪の平屋はあります。ご両親が暮らす母屋のすぐ隣に完成した平屋。建築にあたりご主人の要望は、地震への備えを一番に優先するためSE構法を採用したい。次に、冬場になると寒さが厳しい地域なので、とにかく暖かい家にしたい。最後に、肌触りが心地よく身体にも優しい自然素材を使った家づくりをしたいというものでした。
UA値やC値などが良い数値の家づくりをしているハウスメーカーも同時に比較検討されたようですが、地震に強い木構造と高い温熱性能の両者に加え、わがままな要望を聞いてもらえる自由設計を叶えてくれる会社が見つからなかったそうです。また、建てて終わりではなく、家に何か問題が生じた際にはすぐに対応してくれる地域に根付いた安心できる会社であることも重要な選択肢のひとつだったとお話しして頂きました。
そんなN様邸も、お引き渡しから4年が経ちました。今では三人の男の子が家中を走り回り飛び跳ねているわけですが、34坪のゆったりとした平屋がご家族の暮らしを優しく包み込み、全館空調である『パッシブ冷暖』が夏も冬も家中を快適な室温に保ってくれています。
建物の内外観は、和モダンを基調にほんの少しだけ和に寄せた仕上げに。経年美を味わえるチークの床材やオークの造作家具、人気の木質天井には杉の羽目板をチョイス。垂木がリズム良く並ぶ玄関部の軒先。自然素材、本物の木を使ったイエイエの実際の住まい(OB様邸)を何軒もご覧になられ、各所に採用して頂きました。(2023年6月8日記事作成)
4LDK +畳スペース+WCL+トイレ2箇所
全体的にはL字型の形状をした平屋の住まい。居心地の良い南に面した場所をリビングや主寝室、お子さま部屋と居室に充てるオーソドックスなゾーニング。壁や柱が少なくても耐震等級の最高等級3を取得できるSE構法の採用により、窓の配置や大きさもパッシブデザインを最大限に活用でき、視線の抜けを意識した設計手法も効果的になります。
玄関ポーチの縦格子と主寝室の窓から眺めるグリーン
敷地の周囲はのどかな田園風景が広がり、建物北面の窓からはその借景を取り込むように設計(遠くのグリーン)。その逆である近くのグリーンは常緑と木漏れ日を狙い、玄関ポーチと主寝室の間に設けた坪庭に植栽を配置しています。夜間にはアッパーライトを照らすことで、帰宅時に安らぎを感じることができます。
平屋の建物北面はモスグリーンのガルバリウムを横張りに
周囲の景観に溶け込むよう屋根形状は勾配の緩やかな切妻タイプ。周りに建つ切妻屋根の家との調和が保てるように急勾配の片流れ屋根などは極力避けることを心がけています。建物北面にはメンテナンス性の高いガルバリウム鋼板を採用し、モスグリーン色を横向きに張り合わせています。北側の借景を取り込んでいる窓については外観上も工夫を凝らし、出っ張りのある窓枠としてジョリパット仕上げでアクセントをつけています。
木の温もりを感じる17.5帖のLDK(畳スペースは別で6畳)
チーク、オーク、杉、栂、ヒノキといった紅葉樹と針葉樹の両者を採用し上手くバランスをとることでイエイエらしい木の温もりを感じる素敵な空間に。造作の家具においても手を抜くことなく無垢材を作用し空間全体の調和をしっかりと保っています。
奥様憧れのヌックスペースと美しい木質天井
「窓ぎわでゴロゴロと日向ぼっこをしたい」そんな奥様のご要望を南面のヌックスペースとしてご提案。横幅2,550mmの大きなFIX窓を出窓風にするとともに、造り付けのベンチも奥行きを広めにして寝転べるようにと現場で寸法を何度も打ち合わせしながら制作した思い出の品。贅沢にオークの無垢材を使用しています。
杉の羽目板が貼り上げられた美しい天井。南から床に射し込む陽光を優しく受け止めてくれます。本物の木で囲まれたLDK空間。とても素敵ですよね。時を重ねるほどに味わいが増すヴィンテージの住まい。
小上がりの畳スペース 6畳+4ヶ所の引き出し付き
17.5帖のLDK、その西側に6畳の畳スペースを設けました。壁沿いにはPC作業などを行えるカウンターと収納棚を造作にて設置。お仕事や学校のプリントものなどの整理用として。4年が経った今では、お子様たちの場となっており、壁にはお絵描き作品が貼ってあり、引き出しの中にはおもちゃが溢れんばかりに隠れています。
引き出し容量を確保するため金具を使わずフェルトで滑らす方式を採用
畳スペースの下部には引き出しを設置。引き出しの容量を極力確保できるようにと、上部の床の厚みなど構造を検討。箱を滑らし押し引きする方式がベストと引き出しの底面に滑りやすいフェルトを貼りご使用いただいています。これまで特に何の問題もなし。金物レールを用いなくて正解でした。
パッシブ冷暖 床下エアコンの設置場所① 造作のルーバーで目隠し
34坪の平屋全体を冷暖房しているパッシブ冷暖(床下エアコン)。基礎断熱を施した床下空間にエアコンからのダクトで各所に暖気、冷気を送り込みます。温度、総風量などを事前にシミュレーション検証しながらベストな送風計画を導き出しています。
パッシブ冷暖 床下エアコンの設置場所② 造作ルーバーを外した様子
パッシブ冷暖に使用するエアコンはダイキン社製の一般的な壁付けエアコンとなります。
床下点検口を外した床下の様子 基礎断熱材とパッシブ冷暖のダクトが見えます
造作のキッチンカウンターと背面カウンター収納
お気に入りのタイルで仕上げた洗面化粧台
玄関ホールにポツンと置れた箱(下駄箱)
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