物語のある家づくり
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お客様への想いから決意した移転リニューアル
地元岐阜を中心に、全国の子どもたちへ手づくりランドセルを届ける職人のご主人は「宇野カバン」の3代目。
1950年の創業時より店を構えていた場所から、ひとつ道を挟んだ通りへ移転を決めたのは、お客様への想いからでした。
「ランドセル選びは、子どもたちにとって初めての大きな決断です。私たちも特徴を伝えたいですし、納得いくまで試してほしい。そのために店内でゆっくり過ごせるスペースを設けたいという気持ちがありました」。
新築するなら、店舗兼住居にしたかったという宇野さん夫妻。
「漠然としたイメージはありましたが、専門的なことはわかりません。景観に配慮しつつ、特殊な形の建物をつくりたいと考えはじめたとき、私たちの要望をしっかり聞いてくれることや人柄も含め、信頼できる宮部さんにお願いするしかないと思いました」。
旧店舗改装などで宮部建設とは以前から付き合いがあった宇野さん。これまで築き上げてきた信頼が、会社選びの決め手だったと言います。
「木を生かした温かな雰囲気づくりを模索する中で、『木造建築といえば宮部さん!』というイメージもありましたね」。
納得いくまで打合せを重ねてイメージを共有
1階の店舗づくりに重点を置いた宇野さん夫妻。子どもを対象にする店と専門店らしさのバランス、歴史ある町並みという特徴的な立地に馴染むデザインなど、考えることは多岐に渡りました。
「少しでも気になることがあると、宮部さんに電話して『これで大丈夫ですよね?』と確認し、不安や思いを聞いていただきました」と奥さま。
「ああでもない、こうでもないと二人で悩み、最終的には宮部さんから提案いただいた通りにするということがほとんどでしたね」と、ご主人もほほ笑みます。
特に時聞を費やしたのは、店全体の印象を決める外観でした。
「外壁の色見本を見ても、なかなかイメージが掴めなくて…。正面から見える2階の窓の位置、看板に使うアイアンの色まで、一つひとつ打合せを重ねていきました。完成した外観は大満足の仕上がりです」とのこと。
漠然としていたイメージを明確にしていくため、打ち合せは必要な作業だったと、ご主人は言います。
「当店がものづくりをする際、大切にしているのはお客様との対話です。何気ない会話から要望を感じ取り、商品にフィードバックできるように試行錯誤します」とのこと。
「宮部さんは私たちの質問や要望を受け止め、誠実に応えてくれました。そんな姿勢に共感しましたし、見習わないといけないですね。お互いのイメージ共有をできるようになり、店の扉はお任せしましたが、私にとって一番のお気に入りです」と奥さまもうれしそうです。
SE構法ならではの大空間と木のぬくもり
木造で大空間を叶えるSE構法でつくり上げた新店舗は、心地良い木の香りが漂っています。店内の中央に置かれた円卓もポイント。ご主人が、アットホームな店の象徴として取り入れたかったというこだわりのアイテムです。
柱には鏡を取り付け、ランドセルを背負った姿を確認できるようにしました。お客様は自然と円卓に集い、座ってくつろいだり、商品をじっくり検討したり。
「新店舗は動線もばっちり。すべてがプラスです」と宇野さん夫妻も大満足のよう。
地元で愛されるカバン専門店を目指して
お任せの部分が多かった住居スペースについても「とても快適です」とのこと。
入居後すぐにランドセルの商戦が始まり、多忙な日々を過ごしている宇野さんご夫妻。住居より店舗で過ごす時聞の方が長くなってしまうそうですが、「おめでたい日の品物に携わることができて、本当に幸せです」とご主人は満面の笑顔。
「これからも地域に根差し、子どもたちに愛してもらえる店になりたいです。ご両親から『ランドセル以外のものを』という声をいただくことも多いので、当店オリジナルの鞄なども店頭に並べていきたいと思っています」と宇野さん夫妻。
月日の経過と共に新店舗がどのように進化していくのか、これからも目が離せません。
宇野カバン
岐阜市東材木町3番地
10:00〜18:00
火曜休
https://www.unokaban.jp/
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