物語のある家づくり
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理想を形にしたミッドセンチュリースタイルの住まい
アースカラーの外観が目を引くH邸のテーマは、アメリカのミッドセンチュリースタイル。アンティーク好きなご主人が40年以上かけて集めた家具や雑貨、ポスターなどが映える空間です。50代を迎え、夫婦ふたりの暮らしをのんびり楽したいと思ったことが、リノベーションのきっかけでした。
せっかくなら、地元の会社にお願いしたいという思いが強かったというHさん。
「宮部建設のホームページで実例をチェックしたところ、木肌を活かした家の造りや、大きな窓から光が注ぐSE構法ならではの開放的な空間が目に留まって。真面目に家づくりを考えている姿勢にも惹かれました」。
建築やデザインにも詳しいご主人。「こんな雰囲気にしたい」というこだわりはあるものの、理想を叶えるにはどんな間取りがいいのかなど、具体的なイメージが湧かなかったそう。
そこで、WEBや雑誌から好みの建築やインテリアの画像を集めてファイリング。アンティークコレクションなども見てもらった上で、プランニングを依頼しました。
「なんとなくのイメージや好きなテイストを伝えたら、見事に空間へ落とし込んでくれました。さすがプロですね。想像以上のプランを提案いただき、宮部さんにお願いしてよかった!と実感しました」とほほ笑みます。
LDKと中庭が緩やかにつながるSE構法らしい大開口
ミッドセンチュリー時代と呼ばれる1950〜60年代のアメリカ西海岸では、メンテナンスしやすく、デザイン性の高い建売住宅「アイクラーホーム」が流行しました。突き出した梁や大きな窓、屋外と屋内の境界線が暖昧なつくりなどが特徴です。
H邸は、貴重なヴィンテージハウスとして人気が高い「アイクラーホーム」の空間設計やデザインを取り入れています。ダイニングから緩やかにつながる中庭は、屋内と屋外の境界線をあえて暖昧にすることで開放感あふれる雰囲気に。外壁はレッドシダーを使い、木目を活かしながらペイントしました。
住みやすさを考慮しながら、細部までこだわり抜く
間取りは初回の提案をべースに、細部のディティールにはこだわりを詰めこんでじっくり決めていき、丸2年ほどの時間を費やしました。
「私のこだわりと譲れない点なども汲んでくれて。時間をかけて納得がいくまで、宮部さんに付き合ってもらいました。プロの視点で住みやすさを考慮し、さまざまな提案をしてくれたことも印象に残っています。私があれこれ言うので、宮部さんはやりにくかったと思いますけどね(笑)」とご主人。
限られた予算の中で妥協せず、理想の暮らしを想像しながら、夢をひとつずつ叶えていきました。
憧れの住まいで、これからの暮らしを楽しむ
素材感のあるリビングの壁面は、上海の古い建物を壊した際に出たタイルを一枚ずつ敷きつめたH邸オリジナル。家の雰囲気を引き締める主役級の存在になっています。
「宮部さんがタイルの並べ方を一枚ずつデザインしてくれました。どんなわがままにも真撃に応えていただき感激です」。
明るく開放的なダイニングキッチンは、奥さまの憧れが詰まったスペース。白と木目を貴重にした空間に、スタイリッシュなトーヨーキッチンのアイランドタイプを組み合わせました。娘さんたちが帰省した際は、みんなでキッチンに立つそう。
キッチンの横は構造上、抜けない柱があったため、その裏側を冷蔵庫スペースとパントリーにしました。「デッドスペースになると思っていたところを活用できてうれしいです」と奥さま。生活感をなくしつつ、収納もしっかりと確保した使い勝手の良いキッチンになっています。
アンティークミラーを配置した洗面所は、天窓から自然光が差し込み、清々しい雰囲気です。「ここに天窓を入れるなんて、自分たちでは思いつきませんでした!」と、二人にとってお気に入りの空間になった様子。
「無理難題もたくさん言いましたが、私たちに寄り添い、一緒に家づくりを楽しんでいる感じが心強かったです。ほかの部屋もゆくゆくは宮部さんにお願いしたいと思っています」ご主人。
夫婦の憧れを詰め込んだ住まいは、まるでリゾート地のようにゆっくりと優雅な時間が流れていました。
開放的な空間を生み出すリノベーションも
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