【岐阜市】狭小地でも快適に SE構法と高い設計力で叶えた狭小3階住宅
Works #12
岐阜市鷺山の閑静な住宅街に完成したT様邸。30坪という狭小地に、延床面積42坪を有する住まいを木造3階建てで叶えられました。しかも、車の駐車スペースを3台分確保することに成功。ご依頼主様への仔細なヒアリングから建設予定地の調査を基に、まったく白紙の状態から設計を行うイエイエ。その自由度の高いプランニングと構造計算による耐震等級3を実現するSE構法の組み合わせが、こうした狭小地で威力を発揮します。
このたびのT様は、軽量鉄骨系のハウスメーカー様にて当初ご検討されていました。その理由として、「狭小3階住宅は鉄骨でしか建築できないもの」との思い込みから。ひょんなきっかけで、お父様が重量木骨の家ブランドのサイトをご覧になり、SE構法の存在を知って弊社イエイエにお問い合わせいただいたのが始まりです。
ご依頼主様のお祖父様は材木商をされてたこともあり、木材、木への愛着は身体に染み付いてみえたのかもしれません。長く住まう家なので、せっかくであれば木の温もりを感じる住まいを。狭小3階住宅を安全に建てられるSE構法と出会い素敵なお住まいが完成。僅かばかりですがご紹介させていただきます。
SE構法による狭小3階住宅 準耐火建築物
用途地域を第1種中高層、準防火区域にて、建築基準法第2条第9号の3に定める準耐火建築物。BELS評価書も得ており外皮性能基準を適合としてUa=0.51となります。鉄骨造に比べ夏涼しく冬暖かいのが木造の特徴。3階建てを木造で検討される方はまだまだ少数派かもしれませんが、国も中規模建築物において木質化を促進しているので住宅における木造3階建ての認知もさらに進んでいくことでしょう。
狭小住宅 駐車スペースを確保するビルトインガレージ
間口9メートルを楽々実現するSE構法において、ビルトインガレージ付きの3階建ても構造計算により耐震等級3を取得しながら実現できます。しかも、外壁の仕上げ材に関しては法規制をクリアしながら周辺の景観を損ねることのない素材を選択することが可能。時間を重ねるごとに味わい深さを増す質感高い素材をご提案いたします。(今回の住まいは外壁北面にジョリパット仕上げ)
1階玄関にはご家族のコミュニケーションスペースを設置
建物1階には玄関とシューズクローク。そして最近ご要望の増えてきた玄関入り口近くの手洗い器を設けています。上写真に見えるのはオリジナル制作の木格子扉。木造住宅であることを住まいながら感じ取っていただけるようにとご提案。その温もりある木格子扉の奥には近くのご実家から訪れるお父様も使用する共有スペースが。アナログレコードを流しながらお酒を愉しむ男の隠れ家的な場所に。
玄関を入ってすぐの場所に手洗い器を設置
コロナ禍での家づくりということもあり、玄関を入ってすぐの場所に手洗い器を設けました。真鍮の吊り下げペンダント照明がグレーの壁に美しく映えます。手洗い器の水栓はカウンター立ち上がりではなくスタイリッシュな壁出しタイプにて。
木の温もりが伝わる木製階段 建具で階段室とを間仕切り
ナラ材の無垢フローリング(15mm厚)と同材の框が美しい階段部分。LDKの室内建具は統一感を持たせ部屋を広く感じ取れるようにと壁と同色の白色をチョイスしています。各部屋の冷暖房効率を上げるため、階段部分とLDK空間を間仕切れるよう2本引きの建具を壁に沿わせて設置しました。
最近SNSなどで他社様の施工例を拝見していると、框(かまち)を設けずフローリングの小口(こぐち)をそのまま見せる納まりが増えています。上写真に見えるフローリング床の端にはこの框が設けてあります。木造建築ではこうした納まりを美しく魅せるという技もセットであるし、この部分に框のような化粧材を設けることで使い心地や耐久性も向上するとイエイエでは考えています。
倉庫から引き上げた銘木を各所で再利用
お祖父様の木材倉庫から見つけ出した銘木たちを再利用。ダイニングテーブル、キッチンカウンター天板、平面家具天板、壁面飾り棚など銘木たちを磨き整えることで美しい輝きを取り戻してくれました。木材というものは不思議なもので本当に長く愛用することができます。無論、人間の寿命よりも長く何百年、千数百年と生きる樹木が存在しており、そうした自然の恵を日常生活のなかに取り入れることはとっても素敵なこと。大切に愛着を持って使い続けたものは次世代に引き継ぐこともでき、サステナブルな暮らし方のひとつと言えるのではないでしょうか。
ごろ寝ができる畳スペースをLDK北側に配置
独特な形状をした畳スペース。無垢のフローリングと段差を設けずフラットに繋がっています。ごろ寝ができる畳スペースは写真右手の洗面脱衣場への動線上。通路として畳を踏むのは避けたいとのことから、この独特な形状が誕生しました。建築はこうであるべき、という固定概念にとらわれることなく、不易流行を意識し住まい手にとっての最善は何であるのかを繰り返し検討してご提案しています。
人気の乾太くんを洗面化粧台横に配置
共働き夫婦に圧倒的な人気を誇るガス乾燥機の乾太くん。今回のお住まいも洗面脱衣室に設置いたしました。洗濯機の頭上、乾太くんの標準ラックを採用。これで憂鬱な梅雨時期も天候を気にする必要がなく、洗濯乾燥時間も計算が立ちます。
上写真の洗面脱衣室、室内の幅は2180mm、洗面カウンター幅は1350mm となっています。タオル類など小物収納棚は写真の左手に隠れていますがしっかり設けています。
浴室はLIXIL社製のユニットバス。出入り口は扉タイプ(ドア)を選択されています。4、5年前までは引戸タイプ(スライド)を選ばれる方が多かったのですが、最近は扉タイプが主流となりました。その要因は、掃除のしやすさが大きな理由。浴室内に誰かが入っている際の出入りがしずらいというのが扉タイプのデメリットなのですが、そのようなシーンは滅多にないとのことで、カビが気になる昨今のニーズからなるものです。
家事においては食洗機、ルンバの普及。浴室掃除では、こすり洗い不要のスプレータイプの登場で時短、作業軽減。そのうえ、鏡やカウンター、小物受け皿、浴槽蓋などを無くしてお掃除箇所を軽減。現代人はとにかく掃除時間を省きたいと考えているのでしょうか。
3階のバルコニーからは金華山と花火を眺める
3階建ての建築ということで強いご希望だった3階のバルコニー。金華山の岐阜城、夏には花火を眺めることができる好立地ですので、ご家族でBBQなどを愉しめる場所に。後の掃除も行いやすいようにと壁面に水栓蛇口も設けました。バルコニー近くの室内には机や椅子などを片付ける納戸を設けています。
バルコニーサイズは、幅3000mm×奥行き2275mm。
3階のお子さま部屋スペース まずはワンルームにて
お子さま部屋は将来2部屋(5帖×2部屋)に仕切れるよう準備してまずはワンルームにて。3階個室の室内建具はLIXIL社製を採用。床のフローリングは調湿作用のある無垢材を使用しています。収納スペース別で5帖の広さですので、昨今のプランの一般的な広さといえます。
クローゼットの上部にロフトを設け季節物置き場へ
主寝室のクローゼットとお子さま部屋の収納を併せた頭上に、3000mm×1820mmのロフトを設けています。床と同じフローリング材を敷き詰めてあるので単なる収納スペースに限らず居住スペースとしてもお使い頂けます。ですので、天井面に照明と、壁面にコンセントを設けました。
狭小地での3階建て住宅。可能な限り死にスペースを作らず収納などに活用。高さ方向も有効的に活用できるよう計画段階からお打ち合わせを繰り返しました。こちらのロフトもお子様が喜んで活用してくれることを期待しています。
今回の木造3階建て住宅。間取りとしては、3LDK +納戸が4部屋+リビング収納+WCL。お施主様のご要望を可能な限り反映した使い勝手の良い住まいが完成いたしました。お子様の誕生とともに新居での暮らしを思う存分お愉しみいただけると幸いです。
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