愛犬と暮らす平屋 奥様はインスタフォロワー1.3万人
Works #10
小牧市某所、雑木林に面する広々とした敷地にW様邸の平屋があります。
2016年7月のお引き渡しから早いもので丸7年を迎えようとしているタイミングで、「住まいの実例」をリニュアル。インスタのフォロワーが1.3万人を超える奥様と愛犬との素敵な暮らしについて、そのほんの一部をご紹介できればと思います。(2023.4.18更新)
愛犬と暮らす平屋 ドッグランも完備
W様邸の平屋は4LDKの間取りで構成。上写真の右手に見える板張りの突き出た部分は、ご主人のスペース。趣味である釣りを楽しんだ後にお魚を持ち帰り捌くためのステンレスシンクが置かれています。と、当初の予定はそのような形で建築しましたが、住みはじめてしばらくすると、家づくりの段階では全く想定していなかった事態に進んでいきます。
それは、新たな家族であるバーニーズ・マウンテン・ドッグ、その後はゴールデン・レトリバーと加わり愛犬と暮らす平屋に。ご主人専用のスペースは、エアコン付きの大きな犬小屋へと変わるのでした。そして、L字型の建物の周りをぐるっと囲むドッグラン。西側正面右手前には、箱型メッシュに石を詰め込んだガビオンも後施工にて配置されています。
木製ベンチのある広めの玄関 奥様の希望で飾り棚も充実
玄関ドアには、アイランドプロファイルのN DOOR 縦羽目戸を採用。重厚さがあり木の温もりを感じる木製ドア。アルミ材とは異なり、古くなっても味わいを増す魅了があります。そのほかW様邸は建物全体を通じても無垢材にこだわり、床材に採用したチーク材、天井に貼った杉の羽目板、カウンター類のチーク材。巾木や窓枠、建具、家具に至るまで無垢材を使用し、シート貼りの新建材は一切使っていません。そした素材の心地よい質感が撮影した写真からも伝わっているのではと自負しています。
また、ところどころに立つ柱があらわし(現し)仕上げとなっており、本邸は真壁の納まりと大壁の納まり部分が融合する特殊な作りとなっているのも特徴のひとつでしょうか。真壁納まり部分を設ける理由としては、自然豊かな周辺環境に建築する平屋であることから、家のなかに居ても木を、森を感じ取ってもらえるようにと構造材である柱をところどころ露出。ほか、建具の枠を設けず柱に直接ぶつけることで化粧材の数を抑えることも狙いとしています。
使い勝手のよいキッチンに通じる日常使い動線
玄関土間に入ると、リビングに繋がるメインのガラス框戸の他にもう1枚引戸の姿が。こちらは奥様専用のキッチンに最短で繋がる動線上の戸。手前にはお掃除道具などの収納スペースもあり、暮らしのリズムを損なわない動線の間取りで非常に好評いただいております。上写真右手に見えるのがその動線であり、左手にはオーダー制作の下駄箱を配置。面材には床材と同種のチーク突板を採用し周囲をオーク材で覆っています。ここ2、3年内で建築させていただいたお客様宅には下駄箱がほぼありませんが、W様邸では採用。(シューズクロークのオープン棚に靴を置くパターンが主流となっていることから)
こうした下駄箱やリビングのチェスト類の家具はちょうどよい高さがあり、手摺り替わりになるので暮らしのなかでは意外と重宝するのですが、オーダー制作となるとコストが高額になるところがデメリットでしょうか。
リビングの天井高さは3.4メートル SE構法で自由自在
広々とした敷地に建てる平屋であれば、一般的な天井高である2.4メートルよりも高くして開放感を加えたいもの。しかも杉の羽目板を天井全面に貼り詰めることで、森の中にいるような安堵感を得られリラックスすることができます。耐震構法SE構法を採用した家づくりを行うイエイエでは、平屋における標準階高を決めていません。お客様のご要望、暮らし方のイメージを基に家づくりを進めるので、天井の高さもお一人おひとりにオーダーメードが可能です。この点は、大手ハウスメーカー様の型式認定で耐震等級を取得する方式とは異なり、一棟一棟に構造計算を行い耐震等級3を取得するSE構法の大きな特徴といえます。
自分らしく、「好き」を詰め込む家づくりを
鮮やかなブルーのクロス。本邸の象徴といえるキッチン背面のアクセントウォール。チーク材で制作した家具カウンターとの相性も抜群。西を向く出窓の壁面カットも綺麗に納まりました。イベントである「お住まい訪問会」の際には、ご来場の皆さまにこの窓際のカットをお褒めいただくことも多々あり、皆様の目の付け所に驚いたことを記憶しています。
壁面の飾り棚も妥協することなくチーク材の集成材を採用。季節ごとに変化する奥様の飾り付けは、訪問した際の楽しみのひとつでもあります。お料理が大好きな奥様の「好き」が詰まった素敵なキッチンスペースは多くのファンの憧れです。
使い勝手のよいお気に入りのトーヨーキッチンBAY
イエイエのモデルハウスにて展示していたトーヨーキッチン BAYシリーズ 面材はカオス。そのまま気に入っていただき採用する運びに。(現在モデルハウスは販売済み)私もトーヨーキッチンのファンですので、ここで特徴を少々ご紹介します。なんといっても特徴は、丈夫なステンレスと洗練されたデザイン。トーヨーキッチンといえばステンレス。そして3Dシンクも作業効率を上げる機能性を持っています。他の国産キッチンにはない存在感と機能美。使うたび持ち主を喜ばせてくれる満足度の高いキッチン。20年以上使用するキッチンですので、妥協なく選びたいところ。お料理好きな奥様の作業にも充分に応えられるものとなっています。
良いことばかりもあれですので、デメリット面も少しばかり。やはり、ステンレス仕上げなので傷が目立ちやすく、細かな擦り傷など気になる方には相応しくないのでは。また、水栓器具などは通常もの以外を選択すると高額になるので、ショールームで色々と見すぎると危険です。ブランドとしては高級なイメージもありますが、シリーズ、オプションなどの選択次第では金額を抑えることも可能。その他、関市の工場敷地内にあるファクトリーではショールーム展示品をアウトレットしているので、トーヨーキッチンを諦めきれない方は、こちらに足を伸ばしてみるのもよろしいかと。
20〜25種類のクロスを選定 とことんこだわりました
クロスのショールームに何度も通い、各地からサンプルも取り寄せた奥様。収納の奥だけ貼り替えたり、天井だけ貼り替えたり、袖壁と奥の壁をそれぞれ異なるクロスにしたりと多彩なアイディアで私が学ばせていただいた奥様のセンス。W様邸のお住まい訪問会ではご来場の皆さまが同様にクロスを貼りたくなるという流れを作り出しました笑。サンプル帳で見ていると派手なクロス柄も、実際部屋の壁に貼ってみると地味に見えたり。「意外と勝負して大丈夫なんだ」ということが確認できるのもW様邸であり、イエイエが定期的に行うOBさま宅訪問会の良さでもあります。
上写真は、キッチン右手にある冷蔵庫とパントリースペースの壁面の様子。来客も目にすることがない収納スペースの棚なので、わざわざ高級なチーク材を用いることなくパイン材にて造作。棚板ひとつとっても、固定式なのか可動式なのかといった使い勝手を忘れずにご提案。最近の収納は扉などを設けないオープンタイプが増えており、皆さまお店で購入したカゴやボックスを置れています。
設計士の工夫で空間を作りだす 廊下の上はお子様用のロフト
奥の主寝室の手前にはお子さま部屋が2部屋。4.5帖+ロフトが設けてあります。廊下に面した間仕切りも工夫を施し、極力壁を設けず建具で仕切るように。こうすることで、2本引きの建具を開けると廊下と部屋がつながり6帖の空間が出現。南からの太陽の光を部屋に導くことができます。スケルトンインフィルを可能にするSE構法ならではの間取りの作り方といえます。
また、ロフトにおいては、女の子が上り下りに怖くない高さとすることに注意して、廊下の天井高を2メートルと低めの設定として、廊下の天井裏となるロフト部分の高さを抑えました。こうした高さ方向の調整が柔軟に行えるのは平屋の特徴でもあり、それをさらに高めるのがSE構法の強靭さをベースにした自由度でもあります。
タイルの目地色にもこだわり抜いたお気にりの造作洗面台
壁一面天井まで貼り詰めた白いタイル。タイルを半分ずつずらしたレンガ目地形式にて。ナラ材のカウンターにTOTOのSK106 病院などで用いられる洗面ボウルを落とし込んでいます。水栓金具は、蛇口が手前にしっかり届くようにとキッチン用の水栓器具をわざわざ選んでいます。理由は、洗面化粧台用の一般的な水栓器具だと蛇口が短すぎて洗面器の奥に水がこぼれたり、小さなお子さまが手洗いするのに届かなかったりした経験からくるもので、今回はその旨ご提案させていただきました。
洗面カウンター下部はオープンとして、お掃除のしやすさを優先。上写真にに見える壁面の収納スペースは、本来壁として隠してしまう部分ですが、「ここにスペースあるなら収納にできますか」という奥様の声から出来上がったもの。壁を張って仕舞えば中は空洞の無駄なスペースとなりますが、奥行き15cmでも確保できれば立派な収納スペースとしての機能を果たします。現場における大工さんの作業を毎日のように確認いただく流れで、隠れてしまうスペースの有効利用へと繋がったわけです。
上写真、ご覧のように奥のリビング床材はチーク、洗面脱衣場の床材はオークと貼り替えています。ここ2、3年は、脱衣場の床に塩ビタイルを選択される方が増えています。理由は、水に強いのでしばらく放っておける点と、デザインもお洒落になってきたということでしょうか。
友人との持ち寄りパーティーも楽々こなせる広々LDK
いつもW様邸を訪れた際には、ウォールナットの無垢板で制作したダイニングテーブルの椅子に腰掛け、奥様の淹れたてコーヒーをご馳走になります。分厚い無垢板の存在感とアールになった心地よい角を手で撫でながら、高い天井、窓の外の雑木林へと視線が抜けていきます。どうでしょう、一般的な住宅のLDKよりも5、6帖ほど広めでしょうか。床面積以上に広く感じるのは、空間の広がりを上手に設計に取り入れているからだと再認識することができます。いつもインスタで拝見する素敵な平屋での暮らし。お弁当や焼き菓子といった手料理の数々。お洒落な流行ものはほぼ奥様に聞けば答えが返ってくる。兎にも角にも高いセンスの持ち主。
そんな奥様や、建築系の仕事を営むご主人に選んでいただいたイエイエ。洗練されすぎず、自分たちらしさを活かせ自由にアレンジできる丁度良い塩梅。職人さんの顔が見え作り手との距離が近く、汗や土や泥臭い仕事ぶりにもご共感頂いたのかと、これまでのご縁を心から感謝しています。お子さまも段々大きくなり、お引き渡し当初とは少し変化のある暮らし風景かと思いますが、ご家族やご友人らと賑やかにワイワイガヤガヤと笑っている姿は安易に想像できます。
皆さまの暮らしを支える住まいをご提供している私たちイエイエにとっては、こうした皆さまの笑顔が家をつくるエネルギーの源泉です。
ずっと、もっと、すきになる。
これからも素敵な住み手に選んでいただける家づくりを続けて参ります。
地震に強いSE構法と高気密高断熱の暖かい家
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