
ミヤベブログ
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【一宮市 I様邸】SE構法の平屋 築10年目の定期点検へご訪問
2013年の9月にお引き渡しを済ませた一宮市のI様邸。
早いもので築10年目の定期点検となりご訪問して参りました。
一宮市のI様邸は、耐震構法SE構法を採用した越屋根のある平屋づくり。
下写真は10年前、お引き渡し前に撮影したもの。

外壁は、耐久性とメンテナンス性を重視しガルバリウム鋼板を選択。しかも、一般的に用いられる角波ではなく波板形状の銀グロ色をチョイスされました。10年を経過したいまも、傷やサビ、汚れはなく綺麗な状態を保っています。ネットでは10年から15年でガルバリウム鋼板の塗装を推奨しているところもありますが、今回のI様邸において現段階での塗装の必要は無し。ネット情報はあくまで一般的な話ですので、個々の状態をしっかりと見極めることが注意点ではないでしょうか。
次に、室内の様子です。

上写真は、竣工時のもの。耐震構法SE構法で真壁というマニアックな仕上げ。構造材が露出されることでなんとも言えない構造美と木の温もりを一般的な住宅よりも感じ取ることができます。
下写真は、今回お伺いした際に撮影したもの。
10年という時を経て、構造材を含め採用した木材の色目が落ち着いたことでとっても素敵な空間へと進化しています。やはり、住宅とはこうでなければ。
古民家など、古い日本家屋が人気になるのは、こうした木材が歳をとり魅力を増していく、唯一無二のヴィンテージ感にあるのかもしれません。

今回の10年目定期点検においての異常箇所はゼロ。床下の白アリ、配管からの水漏れもなし。
奥様いわく、キッチンのビルトイン食洗機がそろそろ怪しいかも、、とのお話し。
イエイエが手懸けた住宅におけるメンテナンスは、建物自体に問題が生じるということはなく、クロスのシワや割れ、木製建具の反りが生じるケース。大半は、電化製品や水廻りの故障といったところ。
最近家づくりのご相談を受けるなかでも話題になるのが、20年、30年後のメンテナンスについて。新築時に選んだ製品は部品が無いのでその将来に修理することはなくなる。簡単に買い替えが行えるような製品選びや設置方法を考えておくことが大事。電気ものは壊れやすいので、極力アナログ製品を選ぶのが賢明ということ。
今回のお施主様、ご主人は建具製作の職人さんです。木材についての特性は十分に承知で、歳を重ねるたび味わいを増す経年美となることを熟知しています。そんなご主人がお話しされたことが、「なるほどな」と納得できるお言葉でした。
それは、洗面化粧台やユニットバスは樹脂ものが主流で、木材のように時が経てば経つほど良くなるものではなく、時の経過とともに劣化していくものなんです。いくら頻繁に磨いて掃除し綺麗にしても、劣化するんです。だから、こうした樹脂ものはお値打ちなものを選んで定期的に買い替えを行い、新しい製品を使った方が気持ちもコストも良くないですか?と。
確かに、そうした考え方も面白いですよね。
これから新築を建てようとしている皆さまでは考えようのない発想というか、樹脂ものの劣化加減を目の当たりにされた当事者の貴重なご意見。
ということで、このブログをご覧いただいている皆さまにも共有させていただいます。

当時、こんなに小さかった長男さんも中学一年生に。(写真は、当時地鎮祭の様子)
お父さんに似て、かなり手先が器用であります。

YouTubeを参考にダンボールで自分が通う学校の校舎を作ってしまうなんて!
びっくりするほど上手にできています。
こうした作品をおじさんに見せてくれるのも、また嬉しいですね。
お引き渡しから10年。
ご家族の皆さまが快適な暮らしを送っている姿。工務店として一番の幸せです。
このたびの点検、ご家族でお迎えいただいてありがとうございます。
今後とも末永くお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
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