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新築時 やっておくと便利な壁の下地補強について(注文住宅)
新築住宅のお引き渡しを経たお施主様より、時折ご相談を受けるのが棚の追加取り付けです。
今回も、池田町の新築住宅においてご依頼を賜り施工して参りました。皆さまに、その様子をお伝えするとともに、新築時における壁の下地補強の重要性についてお伝えいたします。
キッチンの隣に設けたパントリー。背面に冷蔵庫と5段の収納棚が配置されています。上写真は、入居してから物の量とかで使い途を決めようか、と決めていたスペース。新築住宅に住み始め8ヶ月が経過して物も増えてきたということで棚を設けることとなりました。
棚の設置方法は、左右の壁に棚受けレールを取り付け、ダボで棚板を受ける形式にて。長さ1,800mmのレールを2本づつ、棚板の奥行きを想定した間隔で取り付けます。
通常、壁の内装材(下地材)は石膏ボード 厚さ9.5mm、12.5mmなどを用います。石膏ボードは、安価で加工がしやすく、耐火性や防火性、遮音性にも優れています。
その反面、石膏ボードは木材とは異なり柔らかいので釘やネジの固定ができません。ネジを打っても、ボロボロと崩れたり、抜け落ちてしまいます。
そのため、今回のように事前に棚の追加取り付けが生じるとわかっている箇所や、想定される箇所においては、石膏ボードではなくクロス下地用合板(地球樹Mクロス)を下地材として貼っておきます。
地球樹Mクロス 厚さ12.5mm。表面にクロスが貼れるよう紙が施された合板で、釘やネジがしっかりと効きます。この下地材を事前に施しておくことで、お引き渡し後に棚を追加で取り付けたい時など、アンカーを打ったり、下地胴縁のある箇所で仕方なく取り付けたりと、残念な想いをすることが避けられます。
ちょっとした配慮なのですが、建築会社側から提案しなければ通常の石膏ボードのみで全て仕上げてしまうのが一般的なこと。知っておいていただくだけで暮らし始めて本当に助かること間違いないので、ぜひ記録をお願いいたします。
地球樹Mクロスの断面
スムーズな作業で棚板の設置は完了
棚板はお施主様がホームセンターでご購入、設置されました。
今回ご紹介した壁の下地補強、階段の手摺りやカウンターの正面、トイレの壁、玄関の壁など、何か棚やフックなどを取り付けたいと思った際にDIYで簡単に実現できます。下地チェッカーで芯材を探して、、といった手間も必要ありません。
設計段階から暮らしの創造を膨らませて、必要と思う箇所には新築の施工時に下地補強をぜひ行ってください。
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